
携帯電話会社のドコモが提供している映像サービスの『dTV』と『dTVチャンネル』。
名前が似ている為か、サービス内容の違いがよくわからないという話をよく聞きます。この2つのサービス、名前こそ似ているもののサービス内容は全く別の物です。
この記事では、dTVとdTVチャンネルの違いについてサービス内容や月額料金の違い等も含めて解説をしていきます。
目次
dTVとdTVチャンネルは全く違う!dTVは動画(ビデオ)中心、dTVチャンネルは有料チャンネル放送!
ドコモが提供しているdTVとdTVチャンネルは、どちらもインターネットを通して映像を届けるサービスですが、そのサービス内容は全くの別物です。
時々dTVとdTVチャンネルを勘違いして契約してしまう方がいるので注意が必要です。
dTVのサービス内容と月額料金

dTVのサービス概要と料金 | |
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サービス内容 | ・月額料金内で約12万本のビデオ(動画)が見放題 ・有料レンタルビデオ(動画)も一部にあり(約1,500本) ・リアルタイム配信としてFOXチャンネルを放送中 |
料金 | 月額550円 (初回登録は無料のお試し期間あり) |
備考 | ・ドコモが提供しているが、ドコモユーザー以外も同じ料金で利用可能 ・スマホ、タブレット、TV、ストリーミングデバイスで視聴可能 |
dTVのサービス内容は簡単にいうと、ビデオ(動画)サービス。
一部で海外ドラマに強いFOXチャンネルといったチャンネル放送(リアルタイム配信)も行っていますが、サービスの中身は一般的なビデオオンデマンドのサービスです。
特徴的なのは、AmazonプライムビデオやU-NEXT、HuluやNetflix等の大手の動画配信サービスと比べて、圧倒的に見放題の動画数が多いところ。
Netflixは見放題の動画数が数千本程度しかありません。U-NEXTは約9万本でHuluは約5万本、Amazonプライムビデオは約2万5千本です。
それに対してdTVは約12万本と群を抜いて見放題の動画数が多いのが特徴。
その上で料金が月額550円と他のサービスとは比べものにならないぐらい最強にコスパが良い為、加入者数が非常に多く継続率も高いサービスです。
では、このdTVのサービスに対してdTVチャンネルは何が違うのでしょうか。
dTVチャンネルのサービス内容と月額料金

dTVチャンネルのサービス概要と料金 | |
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サービス内容 | ・CS放送で人気の31の専門チャンネルを視聴できるサービス (リアルタイムでの視聴も後から視聴することもどちらも出来る) |
料金 | ドコモユーザー=月額858円 ドコモユーザー以外=月額1,408円 |
備考 | ・ドコモユーザー以外でも視聴は可能だが料金が少し高くなる ・スマホ、タブレット、TV、ストリーミングデバイスで視聴可能 |
【見れるチャンネルの一覧】
dTVチャンネルのチャンネル一覧 | 月額料金858円(ドコモユーザー以外は1,408円) |
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映画 | ソニーチャンネル / 映画ザンマイ |
アニメ | dアニマックス / プリプリ☆キッズステーション / ブーメラン / ディズニージュニア ライト / ニコロデオン |
エンターテイメント | プチフジ / TBSオンデマンドチャンネル / ファミ劇Neo / エンタメ~テレ☆バラエティ SELECT / MEN'S NECO / ひかりTVチャンネル+ / Kawaiian for ひかりTV |
音楽 | iBEYA / & MUSIC / MTV MIX |
趣味 | 将棋プラス / 囲碁プラス / ダンスチャンネル by エンタメ~テレ / MONDO麻雀TV / タビテレ、釣りビジョン Plus |
ドキュメンタリー | ナショナル ジオグラフィック / ヒストリーチャンネル / Discovery TURBO |
韓流 | KBS World / あじどらはん~韓流・華流・エンタメTV~ / Kchan!韓流TV |
ニュース | TBSニュースバードEverywhere / euronews |
dTVがビデオのサービスだったのに対して、dTVチャンネルは一言でいうと有料のチャンネルサービスです。
CSの有料チャンネル放送だと、月額料金が2,000円~3,000円以上と高い料金のサービスが多いですが、dTVはチャンネルはドコモユーザーなら月額858円・ドコモユーザー以外なら1,408円で利用が出来ます。
それと他のCS放送のサービスだと自宅にアンテナを設置する必要があるサービスが多いですが、dTVチャンネルの場合はインターネットを通じて配信される為、アンテナ等は必要ありません。
スマホやタブレットでももちろん視聴できますし、ストリーミングデバイスを使えばテレビでも視聴できます。

dTVとdTVチャンネルのその他の様々な違い
dTVとdTVチャンネルは同じドコモが提供しているサービスですが、視聴できるコンテンツ以外にも様々な点で違いがあります。
映像を再生できる端末の違い
dTVとdTVチャンネルはどちらもインターネットを通じて映像を配信するサービスですので、「使える端末も同じでは?」と思ってしまいがちですが、実際は異なります。
端末の種類 | dTV | dTVチャンネル |
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スマートフォン・タブレット | ・Androidスマートフォンとタブレット (Android4.4以上) ・iPhoneとiPad (iOS9.0以上) | ・Androidスマートフォンとタブレット (Android4.4以上) ・iPhoneとiPad (iOS9.0以上) |
パソコン | ・Windows7以上 ・Mac OS X 10.10.3以上 | ・Windows7以上 ・Mac OS X 10.10.3以上 |
スマートテレビ | ・ソニーブラビア ・パナソニック ビエラ ・パナソニック ディーガ ・東芝 レグザ ・船井電機 dTV対応テレビ ・日立 Wooo ・シャープ AQUOS | 非対応 |
ストリーミングデバイス ※テレビでの視聴に利用 | ・Google Chromecast ・Nexus Player ・Amazon Fire TV ・Amazon Fire TV Stick ・Apple TV ・ココロビジョンプレーヤー ・ドコモテレビターミナル ・dTVターミナル ・ひかりTVチューナー ・光BOX+ | ・Google Chromecast ・Amazon Fire TV ・Amazon Fire TV Stick ・ドコモテレビターミナル |
スマホ・タブレット・パソコンの場合は特に変わりませんが、大きく変わってくるのがスマートテレビとストリーミングデバイスを利用する時です。
dTVチャンネルはそもそもスマートテレビには対応していません。
加えて、テレビで視聴する為のストリーミングデバイスにも、『Google Chromecast』と『Amazon Fire TV Stick』『Amazon Fire』『ドコモテレビターミナル』の4つにしか今のところ対応していない状況です。
つまり、ストリーミングデバイスとして『Apple TV』や他のデバイスを使っている方の場合は、dTVチャンネルをテレビで視聴することは出来ません。
恐らくはそのうちdTVチャンネルも様々なストリーミングデバイスに対応してくると思いますが、テレビで視聴する為の機器にわずかしか対応していないというのはdTVチャンネルのかなり残念なところです。
配信方法の違い(オンデマンド配信・リアルタイム配信)
dTVはビデオオンデマンドのサービスの為(一部にリアルタイム配信もあり)、基本的には時間帯や曜日などは関係なく、いつでも好きなビデオを視聴することが出来ます。
それに対してdTVチャンネルはリアルタイム放送の為、地上波のテレビやBSと同じように、番組が放送される曜日や時間帯があらかじめ決まっています。
要するに、『いつでもどこでも好きな映像を楽しめる』というよりは『決まった曜日・時間に視聴したい映像を楽しむ』というのがdTVチャンネルのスタイルです。
こういったリアルタイム放送の場合には、録画できるかどうかという点も非常に重要になってきますが、現段階でdTVチャンネルは録画には対応していません。
ただし、録画には対応していないものの、放送から一定期間は見逃し配信といってオンデマンド形式で映像の再配信を行っています。
その為、何か用事があって見逃してしまった場合でも特に心配をする必要はないと言ってもいいでしょう。
ダウンロード再生機能の違いについて
dTVでは常にネットにつないで動画を再生するストリーミング再生以外にも、いったん端末に動画ファイルをダウンロードしてオフラインするダウンロード再生にも対応しています。
これが出来ると、外出先などでもスマホやタブレットのデータ通信量を気にせずに動画を再生できる為、利用シーンが格段に広がるというメリットがあります。
それに対して、dTVチャンネルはそもそもがリアルタイム配信である為、ダウンロード再生には対応していません。常にストリーミング再生の状態で番組を視聴することになります。
これはdTVチャンネルの見逃し配信(ビデオ形式での再放送)でも同じです。見逃し配信の映像もダウンロード再生をすることは出来ない仕組みになっています。
画質の違いについて
dTVは画質が低い順番で言うと、SD(DVD画質)・HD(ブルーレイ画質)・4K(HDよりかなりきれいな画質)といった3つの画質に対応しています。
それに対して、dTVチャンネルの画質はSD(DVD画質)・HD(ブルーレイ画質)・フルHD(HDより少しだけきれいな画質)に対応しています。
4KとフルHDだと圧倒的に4Kのほうがきれいな為、利用できる画質に関してはdTVのほうが上です。
ただ、dTVで全てのビデオを4Kで視聴できるかというとそうではなく、4K対応のビデオはまだ一部にしかありません。
その為、画質はそこまで変わらないと言ってもいいのかもしれません。
dTVやdTVチャンネルはドコモユーザー以外も利用できるが、利用するにはdアカウントの取得が必要

どちらも携帯電話会社のドコモが提供しているサービスですが、ドコモユーザー以外でも利用は可能です。
ただ、その場合はdアカウントというアカウントを取得する必要があります。dアカウントに関しては無料で取得できますし、維持をする費用等も一切発生しません。
dTVもdTVチャンネルもドコモが提供しているサービスですが、実はドコモユーザー以外の利用者がかなり多いと言われています。
ドコモユーザーではなくても、動画配信サービスや有料チャンネル放送のサービスに興味がある方は選択肢の1つとして検討することをお勧めします。


dTVとdTVチャンネルをどちらも使う場合は割引が適用され料金が安くなる
dTVは月額550円、dTVチャンネルは月額858円(ドコモユーザー以外の場合は1,408円)ですが、どちらも一緒に使うと料金がセットで安くなる仕組みになっています。
ドコモユーザー | ドコモユーザー以外 | |
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dTVの月額料金 | 550円 | 550円 |
dTVチャンネルの月額料金 | 858円 | 1,408円 |
セットで使う場合の月額料金 | ⇒1,078円 (330円お得) | ⇒1,628円 (330円お得) |
dTVに関してはドコモユーザーの方もそれ以外の方が利用する場合も料金は変わりませんが、dTVチャンネルをドコモユーザー以外の方が利用する場合は、料金が毎月550円高くなります。
dTVだけを利用したいという方がdTVチャンネルも利用すると、割引が適用されてもそれなりに高い料金になります。
ただし、dTVチャンネルだけを利用したいという方の場合、たった月220円をプラスするだけで約12万本もの動画が見放題のdTVも同時に利用することが出来ます。
たった月220円で動画も見れると考えるのか、動画を見る為には月220円も高くなるのかと考えるのかは、人それぞれ判断がわかれるところではありますが、dTVチャンネルを検討している方は同時にdTVを無料期間だけでも一度試してみることをお勧めします。

ひかりTV for docomoを利用する場合は、dTVもdTVチャンネルも無料で利用することが出来る

ひかりTV for docomoは、NTTぷららが運営しているひかりTVをドコモが提供するサービスですが、このサービスを使うとdTVもdTVチャンネルも追加料金なしで楽しむことが出来ます(ひかりTV for docomoの料金はかかるが、dTVとdTVチャンネルの料金がかからない)。
ひかりTV for docomoのサービス内容を簡単にいうと、チャンネル放送とビデオ放送の2つがあり、チャンネル放送はdTVチャンネルをさらにグレードアップしたような内容で、ビデオサービスも見放題の作品がかなり多くあるサービスです。
ドコモの回線をお持ちの方が利用する場合は、月2,750円で利用することが出来ます。
ひかりTV for docomoを利用する場合は、ひかりTV for docomoの月額料金2,750円だけで、ひかりTVもdTVもdTVチャンネルも利用することが出来る為、チャンネルサービスもビデオサービスも豊富に楽しみたいという方に非常にお勧めです。


結論として、動画(ビデオ)を楽しみたい方はdTV、チャンネル放送を楽しみたい方はdTVチャンネルという観点で選べば間違いない
ここまでdTVとdTVチャンネル、またはそれに関係するひかりTV for docomoについて少し触れてきましたが、dTVとdTVチャンネルのどちらを使うべきかという点に関しては、下記の考え方で選んでおけば間違いありません。
- 動画(ビデオ)を楽しみたい ⇒ dTV
- 有料チャンネルを楽しみたい ⇒ dTVチャンネル
どちらも無料のお試し期間があり、無料期間中に解約すれば料金は発生しない仕組みになっています。
そのため、興味がある方はまずは実際に利用してみることをお勧めします。
使ってみて「不要」と思ったら無料期間中に解約すればいいだけですし、他の映像サービスも多くが無料期間を設けているので、他の映像サービスも色々と試してみるのがお勧めです。

本ページの情報は2020年9月時点のものです。
配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については「dTVチャンネル公式サイト」や「dTVチャンネル」のアプリ・dTV公式サイトでもご確認ください。